HILLA-house
【ヒラ・ハウス】

中庭を囲うコの字の平屋

プライベートな中庭を囲いこむように、外形をコの字型またはL字型に形作る平屋建ての家『HILLA-house -ヒラ・ハウス-』。インフィルプラスが提案する“新しい平屋の形”を体現させた商品です。

『HILLA-house』誕生の経緯
−新しい価値観をもつ平屋の誕生−

中庭を囲いこむように、外形をコの字型またはL字型に形成する平屋建ての家『HILLA-house -ヒラ・ハウス-』。
『HILLA-house』の商品化の構想は2013年にプロジェクトが始まり、2014年に記念すべき1棟目が産声をあげます。
当時、浜松周辺地域の住宅市場において、新築と言えばほとんどが2階建て。さらに「階」としてカウントされない「蔵」や「スキップフロア」が内包された住まいなども人気で、複雑な間取りのほうにベクトルが向いていました。

そんな中、少しづつですが、「平屋建て」の家が見直されはじめてきたのもこの頃です。「1フロアで暮らしの全てが完結し“生活動線が単純”であること」「歳をとっても“安心安全に”無理なく暮らせること」、そして、「躯体構造が安定していて“地震にも強い”こと」。このような平屋の本質に着目し、とても合理的な建物だと考える人が増えてきたのを肌感で感じていました。
そんな機運をきっかけに、新しいスタイルの平屋を創り出す構想に思い至り、『HILLA-house』を規格化・商品化することとなります。

しかし、商売である以上は、ある程度幅広い条件下で建築可能な物理的汎用性がなければ商品化する意味がありません。したがって「住宅地でも建てられる」ということが大前提となりました。ところが、浜松では平均的な分譲宅地の広さはおおよそ45坪〜60坪程度(もちろん例外も多々あります)。つまり、駐車スペース込みで、50坪程度の土地におさまるコンパクトなサイズ感がマストでした。また“平屋は広い敷地に建てるもの”という既成概念が邪魔をして、答えに辿り着くまでに多くの時間を要してしまいました。

前述のとおり、基本コンセプトは「住宅地でも建てられる平屋」。住宅地に建てるためには、「コンパクトなサイズ感」「十分な採光量」「プライバシーの確保」この3つをクリアしなければなりません。この3つを満たすためのキモが「中庭」でした。そしてこの「中庭」を中心にして建物を「コの字型」または「L字型」に囲いこむ。これが住宅地で平屋を建てるために導き出した「最適解」です。これによりインフィルプラスが提案する、“新しい価値観を体現した平屋の住まい『HILLA-house』”が誕生することとなりました。

コの字の型にすると何が起こるのか?まず中心部に「中庭」ができます。逆を言えば、中庭を設けると必然的にコの字やL字、またはロの字の外形をとらざるを得ません。つまり、中庭とコの字はセットです。では、それによりどのような効果が得られるのか?いくつかありますが、住まいにおいて重要な点は、「十分な採光の確保」「プライバシー性の向上」そして「家族間の適度な距離」この3つが挙げられます。

【十分な採光の確保】

そもそも「コの字」と言っても「向き」が重要で、東か西に開口部をもってくるのがポイントです。つまり正しい「コ」の字もしくは、その左右反転した形が基本形となります。ただし、南側に向けて開口する方が、その敷地の特性を最大限に活かせると判断した場合などは、例外的に南側に開口部を持ってくることもあります。
そして、南側の横のラインに沿って個室を配置、中庭を挟んだ北側にLDKを配置します。このレイアウトによって、南隣の建物からLDKまでの距離を離すことができるため、中庭を介してLDKへ十分な陽光を採りこむことが可能となるのです。
また、境界近くに配置される南側の個室群は、寝ることが主用途と割り切れば、さほど明るさは必要ないですし、建物からの反射光による柔らかな光は期待できます。
本来ならば光が届かなかったはずの「北側」に存在意義を見出し、またそこにLDKを配置することで、敷地を有効に使うことができる優れたレイアウトなのです。隣家が境界ギリギリにまで迫る住宅地においては、「コの字」のレイアウトは特に効果的と言えます。

  • 採光のポイントを北側にずらすことができる
  • LDKを敷地の北側に配置することができる
  • 中庭を介してLDKに十分な採光を採り入れることができる
  • 境界ギリギリまで建物を寄せて土地を有効に活用できる
コの字の向き 一般的な2階建て HILLA-house

【プライバシー性の向上】

「コ」の字の開口部は道路と反対側に向けます。西面道路なら開口部は東側、東に道路があれば開口部は西側、さらに北面道路でも開口部は東側。キツい西日は避けたいので、北面道路か西面道路の敷地に東向きの開口部をつくるのが理想のレイアウトです。
さらに、道路に向いた窓を最小限にすることで、外に対しては遮断、中庭に面して大きな窓を設けることで、内に向いて開放。完全プライベートな空間となり、インフィルプラスが提案するプライバシープランが成立。外からの視線を気にすることなく、カーテンを開けたままでいられる開放的な日常を手に入れることができます。
プライバシーを考えずに建ててしまうと、日当たりの良い南面道路の土地であっても、通行人が気になって常にカーテンを閉じている、という例もよく見かけます。
さらに、コの字であるということは、自分の家を見て暮らすことになるので、日常の景色を自らコントロールすることができます。したがって余分なモノを日常の視界から排除し、視覚的な快適性を得られるというメリットももたらします。

  • 外から見られることのないプライバシー性の高い空間が実現
  • カーテンを開け放して開放的に暮らすことができる
  • 余分なモノが視界に入らない室内からの景色が得られる

【家族間に生まれる程よい距離感】

『HILLA-house』は、南側に個室エリア、北側に共用スペースのLDKを配置するのがルールとなっています。それらを繋ぐ南北のラインには、トイレや洗面&浴室などの水回りや廊下、玄関などが配置され、コの字型を形成しています。
回廊のように間取りをレイアウトすることで、建物内部での移動距離をあえて長くしています。それによって家族間に適度な距離をもたらします。
LDKに集まったり、個別に散らばったり、シーンに応じて家族それぞれの居場所は様々。それでも中庭に面した窓越しに、視覚で家族の気配を感じることができるのです。たとえ音や声は聞こえなくても、視覚的に家族の姿が確認できる、これほどの安心は無いのではないでしょうか。

  • 中庭を挟むことでLDKと個室に適度な距離をつくる
  • 中庭越しに家族の姿を視覚的に確認できる

「コの字型」にすることで、敷地の特性を変化させ、且つLDKを最も条件の良い位置に配置し、陽光降り注ぐ心地よい空間を創り出すことが可能となります。そして、内に向いて大きく開放することで、外部からの目線を気にすることなく、カーテンを開け放つ開放的な暮らしを叶えてくれます。また、中庭によって家族間には程よい距離感が生まれ、自由でおおらかな日常が実現します。

『HILLA-house』参考プラン例

□ 建物
6間× 6間(10,920mm × 10,920mm)
□ 敷地
55.00坪(182.00㎡) ※参考敷地面積
  • 基本プランを多数ご用意しております。
  • 建物本体のコストを抑えるために規格化されています。
  • 条件によりますが50坪程度から建築可能です。

『HILLA-house』を実現するためのカギ

これまでコンセプトや設計思想、メリットなどソフト面での内容を述べてきました。しかし、これらを真似てみたとしても、「中庭を囲い込むコの字型の平屋」という“ただそれだけのもの”しか建てることはできません。つまり、安全性や、快適性、デザイン性など住宅を構成するのに欠かせない要素がしっかりと機能するかどうかは別の問題だということです。
“人が暮らす住まい”としての住宅性能を、高いレベルで実現させるために、この『HILLA-house』にはしっかりとした裏付けによる「構造」「仕様」「施工上のテクニカルな仕組み」があります。それは何年にも渡って「平屋の建築」に向き合ってきた私たちインフィルプラスが、時間をかけて構築してきたという経緯による賜物です。
また、開放的で心地いい空間シンプルで美しい細部に至るまでのデザインなど、『HILLA-house』が『HILLA-house』たりうる秘訣はまた別の所にもあるのです。
これらについては、お客様のご要望に応じて随時、個別実施しております『スタートアップガイド』プログラム内で詳細をお伝えしております。『スタートアップガイド』受講をご希望の方はお気軽にお申し込みください。まずは下記リンクより詳細ページへお進みください。
また、浜松市西区志都呂の「イオンモール浜松志都呂」から東へ300mのインフィルプラス浜松店に『HILLA-house』のモデルハウスがございます。実棟をご覧になりたい方はお気軽にご来場ください。尚、見学予約をしていただくとご案内がスムーズです。下記リンクより予約フォームへお進みください。